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    • 2012.01.16 Monday
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    展示にあたり

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       「大渡海」。三浦しをん著『舟を編む』
      で主人公達の働く辞書編集部が出版を目指す「辞典」のタイトルである。「何かを生み出すためには言葉がいる」「大渡海(という辞典)は言葉の海を渡る舟」という信念を込めて作中命名されたものだ。これって現代のアーティストにそのまま当てはまる文句だったりする!(もちろん僕らが「それだ!それしかない!」と言って展示タイトルにしたわきゃない。。。)

       「だいとかい」と言ったら普通は「大都会」のことで、僕らの意識もまぁほとんどそちらにある(笑)。歌舞伎町にはよく飲みに行くし、主要な美術館とかギャラリーはなんだかんだ言って都心の有名所にあったりするし。基本的には(案の定)学生身分の"ひとりぼっちの夕食"を決め込んでるだけのやつだ。南無三。

       しかし!「大渡海」にも「大都会」にも冒険のにおいだけはプンプンしているのである。『ONE
      PIECE』の読みすぎと言われたらそれまでだが、だいたい芸術を志す時点で冒険は必要条件だ。冒険とお宝の匂いにだけ興奮しながらパトロン探しに奔走していたコロンブスだって、僕らと同じく"ひとりぼっちの夕食"を毎夜過ごした時期があったはず(詳しくは知らない)。そしてきっと我が行く末を憂うエレジーのひとつも口ずさんでいただろう。

       そして。いきなりになるが、"日本のエレジー"と言ったら演歌なのである。実際まともに聴いたこともないのに、「だいとかい」と聞いて「演歌」のインスピレーションはすぐさま降ってきた。ほとんど日本人の冒険感の代名詞と言ってもいい名作RPG『ドラゴンクエスト』の作曲担当すぎやまこういち氏をして「日本の音楽文化に暗黒時を築いた」と言わしめた演歌である。僕らに何を授けようとして天から舞い降りたのかは知らないが、とりあえず「"こぶし"効かしとけ」。「"アングリー・フィスト"が大事だよ〜ォ〜おんん!!!」とさえずる石川さゆりの天使の歌声だけは聴き取れた。

       「大渡海」。これがDQNだろうがクソ真面目だろうが知ったこっちゃない。「大渡海」と「ひとりぼっちの夕食」の間に横たわる僕らのリアリティと、
      確実に目の前に広がる大海原だけが、この展示にかける思いの本当なんである。

      大渡海 ひとりぼっちの夕食

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         五人の若者が立体や映像を展示します。